酪農の未来予想図

新酪農システムが可能にする、100頭の牛を夫婦2人で1日5時間の労働で飼う。
酪農の未来予想図

朝4時 そろそろ日が昇ります。

2つの地下サイロには、切断された乾草とTMRが入っています。
サイロクレーンがそれぞれの粗飼料を荷受台車に取り出します。
濃厚軽量終了後、各粗飼料、濃厚が同時にベルトコンベアーで給飼台車に搭載します。
搭載時には給飼台車がスウィングし、均等水平に搭載されます。
搭載終了後、指定されたエリアに均等に給飼がはじまります。
給飼開始と同時に、次の群の計量がはじまります。
一回の給飼量は任意指定できますが、5回給飼だと20%となります。
一回の給飼時間は40~50分。

朝6時。ご夫婦が牛舎にやってきます。

搾乳の準備です。準備が済んだところでご主人は牛を追い込みます。
奥さんは搾乳開始。
牛舎に牛がいなくなったら2回目の給飼が開始されます。
新鮮な餌を与えることで、搾乳後の牛舎への戻りがスムースです。

戻し台車のスタートボタンを押します。
自動的に戻し堆肥が台車に投入され、各エリアに薄く散布はじめました。
もちろん量は調整できます。

ご主人はローダーで戻し堆肥、オガを通路にまきながら堆肥エリアのピットに投入します。搾乳・給飼・除糞・ベッド戻しが同時進行されます。
作業開始から2時間。そろそろ搾乳も終わります。ご主人の除糞作業も終わりました。ご夫婦でパーラーの清掃をはじめます。12時と3時の給飼を確認し、牛舎を出ます。

夕方5時。さあ、搾乳の時間です。

牛の追い込みと同時に給飼がスタートします。
除糞作業はありませんので、夕方はご夫婦二人で搾乳できます。
あっという間に搾乳完了。

TMR、濃厚は電話一本で注文完了。
時々、サプリメントの投入と切断乾燥のサイロ投入は必要になります。

さて、朝ピットに投入した糞ですが・・
ピットの隣に台車があります。
サイロクレーンで生をつかみ、隣にあるオガをつかみ、戻し堆肥をつかみサンドイッチ状に搭載します。台車がスウィングしながら排出することで簡易的な水分調整ができます。
これを毎日繰り返し、1週間分を1ブロックと考えます。
この切り返しを順次繰り返し、それを5回行います。
隣のエリアには乾燥のためのロータリーがあり、そこに順次投入し乾燥させます。
余ったものは堆肥舎にストックします。
戻し堆肥をスタート。サイロクレーンでつかんだ乾燥堆肥を台車に積込みます。

100頭以上の牛を二人で5時間作業する酪農の一つの姿です。

252システムとは?